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劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)

「それが、お前の真実か──」「真実を暴く者VS正義を貫く者 魂がぶつかり合う極秘任務(シークレットミッション)ミステリー」。

 

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第20作『純黒の悪夢』で劇場版に初登場した公安警察所属の降谷零がメインキャラクターとして登場し、爆破事件の容疑者として逮捕された毛利小五郎の無実を証明するため真実を追求する江戸川コナンの前に立ちはだかる、という正義をテーマとしたストーリーが描かれる。

 

ある日、コナン達少年探偵団は、阿笠博士が新たに開発した高性能ドローンの飛行テストに付き合っていた。しかし、一つのリモコンで方向・速度・カメラを同時に操作する必要があり、元太達がリモコンの取り合いを始めたため、博士はリモコンを3つに分けようかと思案する。そのころ室内では哀がテレビを見ており、そこでは5月1日に東京サミットが開催される東京湾統合型リゾート施設「エッジ・オブ・オーシャン」の特集や、同じ日に任務を終え火星から帰還する大型無人探査機「はくちょう」の話題を放送していた。そこにコナンも合流し、テレビを見始めた直後、臨時ニュースが突然流れる。エッジ・オブ・オーシャンにある国際会議場で大規模な爆発があり、現場を警備していた警察官が数名死傷したというのだ。コナン達はニュースに見入り、哀はテレビで流れた現場の監視カメラの映像に、一瞬だけ安室透の姿があったとコナンに指摘する。コナンはテロの可能性を考えるが、爆破が各国の要人たちが集うサミット当日ではないことに疑念を抱く。

その後、警視庁で捜査会議が開かれ、爆発は施設地下で起こったガス爆発が原因であること、現場のガス栓はネットを通じて遠隔操作可能な最新型であることが判明し、現場の状況から当初は事故かと思われた。そこに公安部の風見裕也が現れ、事件現場の遺留品から採取された指紋が、かつて警視庁に在籍していた毛利小五郎の指紋と一致したことを報告し、誰もが予想していなかった内容に、捜査会議の場は騒然となる。

 

後日、警視庁公安部による毛利探偵事務所の家宅捜索が早速行われ、資料やパソコンが続々と押収されていく。小五郎本人はもちろん、コナンや蘭・園子が必死に無実を主張するも、全く相手にされない。コナンは小五郎の潔白を証明するべく、現場に残されていた爆発物の調査を哀と阿笠博士に依頼する等、独自に調査を開始する。その中で高木刑事から、当初は「事故」と見なされていたサミット会場の爆発が、公安の風見刑事からの「小五郎の指紋」に関する報告を機に「事件」として扱われた経緯を聞く。

しかしその翌日、押収された小五郎のパソコンから東京サミットの日程表や爆発現場の見取り図などの資料と、爆発現場のガス栓にアクセスした痕跡などの証拠が発見され、小五郎は風見ら公安から厳しく追及される。小五郎は改めて容疑を否認して任意同行を拒否したが、その際に風見の手を振り払ったのを「公務執行妨害」と見なされ、手錠を掛けられてしまう。コナンは公安の前に立ちはだかり「小五郎おじさんにはサミット会場を爆破する動機が無い」と主張するが、風見は「動機については、取り調べで明確になる」と言って退け、小五郎を強引にパトカーに乗せて連行する。

公安の強引な捜査に憤りを募らせるコナンは、「ポアロ」から出てきた安室に「小五郎逮捕の要因となった証拠は、公安が捏造したものではないか」と問い詰める。安室は「何の話をしているのか分からない」と答えをはぐらかし、公安の捜査方法を非難するコナンに「僕には、『命に代えても守らなければならないもの』がある」と強い口調で反論し、「ポアロ」の中へと戻ってしまう。その様子を目の当たりにしたコナンは、「今回の安室さんは、(小五郎の無実を証明しようとするコナン達と対立する)『敵』かもしれない」と息を呑む。

小五郎逮捕の一報を聞いた妻で弁護士の妃英理は、娘の蘭に「お父さんを助けて」と懇願されるも、身内である小五郎の弁護はできないため、必死に小五郎の弁護を担当してくれる弁護士を探す。しかし、被疑者が有名人の「眠りの小五郎」であることがネックになり、なかなか担当してくれる弁護士が見つからない。蘭は国選弁護人に任せようと提案するものの、英理は「それでは自分が口を出せない」と言って拒否する。そこに橘境子という女性弁護士が、小五郎の弁護をさせてほしいと英理の法律事務所を訪ねてくる。公安事件を数多く担当してきたという彼女に蘭は一時期待を抱くが、これまでの裁判で全敗していると聞き、一気に不安に駆られる。そんな中、ついに小五郎が東京地検に送検されてしまう。

東京地検で小五郎は、国際会議場爆破事件の担当となった公安部の日下部誠検事から取り調べを受けるが、ここでも容疑を全面否認する。日下部は、小五郎に爆破の動機がないことや警視庁公安部から送られてきた証拠の資料を見て、上司で統括検事の岩井紗世子に警視庁公安部へ追加調査を依頼するよう主張する。しかし、岩井は「毛利小五郎をすぐに起訴しなさい」の一点張りで応じない。日下部はその指示を無視し、密かに警視庁公安部への追加調査を要求する。追加調査のことを知った蘭や英理は「小五郎の無実の証明になる新たな証拠が見つかるかもしれない」と期待するが、境子は「各機関(警察庁・警視庁・検察庁)の公安部の公安的配慮で、小五郎は必ず起訴されるだろう」と話す。コナンは、小五郎が起訴されるのを望んでいるかのような境子の言葉に疑念を抱く。

翌日、コナンは目暮警部らから情報を得るべく警視庁に行くが、そこには安室や風見の姿もあり、安室の不可解な行動にコナンは疑念を深める。一方で、境子は検察が裁判所に申請した証拠資料を英理の事務所に持ち帰り、一同に見せる。コナンが手掛かりを探すべく食い入るように資料を見ていると、そこに裁判所から公判前整理手続の連絡が入る。実は、岩井が事件の担当検事である日下部に黙って、独断で裁判の話を進めていたのだった。

東京サミットの当日、コナン達は公判前整理手続のため裁判所へ向かうが、そこで今後の公判の日程も決まってしまう。コナンは情報を得るべく再度警視庁へ向かうが、またしても安室と風見が現れる。そして、安室が去った後、風見はコナンに「君の言う『安室』という男は、人殺しだ。彼は以前、拘置所で取り調べを行った被疑者の男を自殺に追い込んだことがある。」と話す。

一方その頃、警視庁の捜査会議では、現場のガス栓の遠隔操作に「Nor」(ノーア)というソフトが使われていたことが判明した。Norはコンピュータの住所に当たる「IPアドレス」を隠し、複数のコンピュータを経由した上で標的のコンピュータに不正アクセスを行うソフトであり、アクセス者の追跡が極めて困難なものだった。その直後、東京サミットのために厳戒態勢下にある都内のいたるところで、スマホやパソコンをはじめテレビやカーナビ・洗濯機・ポットなどのあらゆる電気製品が暴発・発火し、都内は大パニックに陥る。コナンは事件の状況から、これはサイバーテロの一種である「IoTテロ」(インターネットに繋がっている電気製品に不正アクセスをして暴発させるテロ)で、国際会議場の爆破も同じIoTテロで行われたと推理する。パソコン音痴の小五郎には到底不可能なことであり、テロ発生時に検察に身柄を拘束されていた小五郎は容疑が晴れるかと思われたが、境子は「予め時間を設定しておけば、拘束中でもテロの実行は可能。公安が捜査している以上は、起訴は免れない。」と話す。

だが、この都内の同時多発IoTテロはほんの序章にすぎず、犯人はさらなる大規模テロを目論んでいた。

 

 

 

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